ヒーリングとしての性質を持つ民族音楽

今日は「踊り」からちょっと離れて音楽のことをお話したいと思います。

タイトルにあります「ヒーリング」という言葉。

何かにつけて癒されたい現代人の間ではすっかり日常用語のようになってますが、例えば「ヒーリング音楽」というと、私だったらアンビエントみたいな「ほわわわん」とした、あるいは潮騒の音や小鳥の鳴き声などが入った「環境音楽」を真っ先に想像します。

ところが、オスマン古典の核になるマカーム(旋法)にも音楽療法として発達してきた経緯があるようなのです。

私が去年と今年の発表会で踊りました「フセイニーサズセマーイ」という曲、楽曲を演奏してくださったウエダタカユキさんのブログによりますと

フセイニ旋法 
水の性質を持つ
空が白む明け方➡︎昼頃にかけて効果的
美、善、静けさ、安楽を与え、心を安らげるはたらきがある

(さらに詳しい内容につきましてはウエダさんのブログをご参照ください。)

旋法(音階で「旋律」を作るための決まり)を系統だて、その効能についての研究がなされていたという事実。驚きですね!

前回の記事で、ベリーダンスが産後のケアにも良いらしい、ということを書きましたが、音楽にせよ踊りにせよ、昔から大事に引き継がれてきているものって「ヒーリング」の看板を掲げる以前にずっとずっと私たちの心や体を癒してきてくれているのかもしれないですね。

最後に、ウエダさんによる「フセイニーサズセマーイ」の演奏をお聞きください!

2022年7月3日(日) 開場12:30, 開演13:00, 終演15:00予定

Gemini Theater
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3丁目20−11 B1
03-6431-0261