私は週に2回外部でもベリーダンス教えてますが、そこにフラダンスをずっとされてる生徒さんがいまして。
ひょんなことから、フラの歴史を彼女から聞く機会があった。
フラダンスは誰でも知っているハワイの伝統舞踊。
海から生まれた波みたいな動き、ストーリー性に富んだ手の所作。とっても美しいですよね。
古代から連綿と受け継がれてきたこの踊りも近代に断絶の危機というものがあったそうなのだ。(私は初めて知りました。)
ハワイ王朝末期のこと、アメリカから来た宣教師は、自然を崇拝する精神を表したフラを、一神教であるキリストを脅かすものと断定し、「自然崇拝を意味するフラは野蛮でみだらなもの」と、禁止令を出させ約50年間もの間、フラは公の場から姿を消してしまったそう。
こんなにポピュラーで日本でも愛好者が多いフラも、「俗悪な大衆文化」から「ハワイの心」として完全復活を遂げたのがわずか30数年前(1960-70年代)のこと。(なんと、本当に最近のことなのですね!)
1960-70年代と言えば、アメリカにおいてベリーダンスもまた、ナイトクラブの出し物から舞台芸術として昇華・認知されるべく先駆者(私の先生、アナヒッドもその一人です。)が奮闘していた頃。
ベリーダンスも古代の宗教や伝統に関わりを持つ長く豊かな歴史があるのに、西洋人の目に触れた途端に俗っぽい安っぽい踊りに成り下がってしまった時期がある。なんとなくフラがたどってきたそれとシンクロする部分があるように私は感じる。
わたしたちが今、そんな偏見の目も無く自由に気軽に楽しんでいる踊りも、その価値を知り、護り、地位向上に努めてきた先人がいるから。
だからわたしたちも、それを大切に引き継いで踊っていきたいですね。
今日のルーティン:
- 旋回
- シミー
- ヨガ