「セクシー田中さん」になろう

ベリーダンスをテーマにしたテレビドラマが始まるってみなさんご存じですか?

「セクシー田中さん」というタイトルの、日中は地味なOL、夜は妖艶なベリーダンサーに変身するという女性のお話だとか。

私はテレビを殆ど見ないので、内容を知ることもないだろうと思ってましたら、親切な生徒さんが原作漫画を貸してくれました♡

全6巻(まだ話は続くようです)の「田中さん」、面白くって一気に読了。

「ベリーダンス界のあるある」に吹き出しつつも、読み終わったらすっかり田中さんファンになってしまいまして。これ、たくさんの女性に読んで欲しいなと思いましたよ。なぜかって、田中さんがとっても魅力的で、ブレない生き方をしていて、その彼女が選んだのが「ベリーダンス」だから。

あまりここで内容を書くとネタバレになるので、特に響いた部分だけ紹介しましょう。ベリーダンスはふしだらな女の踊りだと、自己表現ならもっと別の踊りがあるではないか、と諭された田中さんは、こう返します。

「ベリーダンスには、『これが正統だ』って言いきれる正解の形が見えないんです。(中略)自分が『こう在りたい』正解を自分で選びとるしかない。自分の頭で考えて選んだ結論って誰に何を言われても揺るがないじゃないですか。私は自分の足を地にしっかりつけて生きたかった。多分、だからベリーダンスだったんです。」

カッコいいでしょう?

「地に足をつけて生きる」って、相当な自分軸が出来ていないと難しいと思っていたけれど、その「自分軸」を作っていくのが、ベリーダンス。作品から伝わってくるのは、年齢とか、容姿とか、コミュニケーション力とか、要は「女子力」を決定づけるような価値観にとらわれず自己を研鑽する、田中さんの「規格外」の生き方。

自分が目指す方向に対する回答をしめしてくれたようで、この言葉には心から共感します。私もこうありたい、と思うのです。

(2023年発表会より photo by Yayoi Takase)

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