昨日のブログでカバーできなかった「音を聴く」について書きます。
音を聴いて踊る、ごくごく自然なこと。そんなの誰でもできるでしょ。
確かにそうだが、これが中々難しい。なんでかと言うと、これも昨日のブログで触れたとおり(少なくとも私に関しては)、「自分を自分以上に良く見せたい」という欲が働くと隙間埋めの虚飾に走ってしまうから。
なので、「諦める」ことが肝心かなぁ、と思う。
「諦める」ということは決して後ろ向きな態度ではなく、「諦める」ことで音が良く聴こえてくるようになるのですよ、本当に。
今年の発表会、自分演目で最後に踊った「Eman Eman」という曲は、もともと楽器演奏者のお二人(ウエダタカユキさん、矢島夕佳里さん)の他にもう一人、歌とパーカッションで入ってもらう予定の方がいたのだけれど、直前になって体調を理由に出演をキャンセルされまして。
大きく編成が変わり、即興演奏で繋いでそれに合わせて踊る、ということになりました。
もう覚悟を決めて諦めるしかない状態だったけれど、実際踊ってみたらとても心地良かったのです。今までより本当によく音が聴こえてきて。
ウエダさん、夕佳里さんの音楽の魔法に載せられて気持ちよく踊ることができました。
余談ですが「Eman Eman」という曲は、もともとクルド人の伝承曲です。
自分の大学卒論のテーマ、クルド人だったんですよね。
国際関係論の一テーマとして調べて書いたので、内容は地政学的なこと、つまり国を持たないマイノリティとしての苦難に満ちた歴史ばかり追っていて、彼らの持つ文化については一言も触れることがなかったし、調べようともしなかった自分。
こんなに音楽を持っていたと当時の自分が知っていたら、彼らを観る目も卒論の内容も変わっていたかもしれない。
今更だけど、知って良かったと心から思います。
今日のルーティン:
- 旋回
- シミー
- ジル
- 民族舞踊
- 即興
- ヨガ
- 振付作り