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月別アーカイブ 2022年9月25日

人のためになりたい

昨日は台風の動向に神経を尖らせつつも、お出かけ決行。

最初の目的地は、吉祥寺。
発表会でお世話になったウード奏者の矢島夕佳里さん贔屓のインド・ネパール服飾店「didi」でミニライブを開くということだったので、久しぶりに彼女の演奏を生で聴きたい!と思いまして。

当日急展開で最後の演目に飛び入りで踊らせてもらう、というハッピーなハプニングがありドキドキ楽しいライブでした。夕佳里さん、粋な計らい有難うございました。生演奏はやっぱりいいなぁ。

写真は発表会の時のものです。この演目を再び踊れるなんて!

ライブの後、会場となったdidiのデザイナーさんと夕佳里さんの対談がありまして、これがまた非常に良かったのです。

夕佳里さんと、didiデザイナーのSonogaさん

若い頃に事故を起こして片目を失明、かなりの挫折経験を経て、服飾デザイナーを目指し、ショップを立ち上げることを決心したいきさつを話されていましたが、何が彼女をそこまでの行動に駆り立てたかというと、

「こんな私だけど人のためになりたい」

、と思ったからだそうです。

自分のデザインした服を着て喜んでくれる人がいる
その服が売れることで、生産拠点のネパールの女性たちを経済的に支えることができる

お土産にいただいたターバン。頭に巻いてもいいし、ちょっと肌寒い日にはネックチーフがわりにもなるそうです。

なんて素敵なことでしょう。

もう少し長居したかったけれど、夕方から自主練で場所を借りていたので後ろ髪をひかれつつ土砂降りの雨の中、溝の口へ移動。

溝の口に着くと、向こう側の空は青空、反対側の空は雷鳴とどろく曇り空、という不思議な空模様になっていて、なんだか浄化の空。

溝の口では3時間半かけてレッスン向けの振付3曲作ってました。

ソードの振付作っているところ

かなりへろへろになったけど、

「先生の振付好きです」

ってとある生徒さんが言ってた最高に嬉しい言葉を思い出して頑張りました。

私も、こんな私だけど、だれかのためになってるんだ

長い一日の終わりに、そうしみじみ感じました♡

(didiさんはネットショップもされているそうです。気になる方はこちらをチェック!)

「自分のため」に踊る

昨日、カルチャーの方の生徒さんから、ぐっと来るメッセージをいただきました。冒頭でシェアさせてくださいね。

「発表会、楽しみです。子どもの、ではなく自分の発表会。何年ぶりでしょう。」

心の底から発表会で踊ることを楽しみにしてくださってる様子が伝わってくるのも嬉しいですし、「自分の」、というワードがすごく共感してしまう。

こどもは可愛いし、どれだけ愛情注いでも足りないぐらいの存在だけど、こども優先ばっかりじゃなくて、自分を主役にする時間だって大切ですよね。

彼女は晴れ舞台できっと、観ている人も幸せにする最高の輝きを放ってくれることでしょう。

私いい仕事させてもらってるな、みんなのために頑張ろう!と思いました。

久しぶりの外部イベント!

9月もあっという間に半ばになりました。
まだまだ厳しい残暑が続いていてうんざりだけど、秋のイベントに向けて準備してます。

今回初めて、地元のお祭りで踊ります。
詳細は決まり次第アップしますね!

第40回宮前区民祭

開催日:令和4年10月16日(日)9時から15時(雨天決行)
会場:宮前区役所・市民館及びその周辺

コロナ禍はまだまだ続いているけれど、少しずつイベント開催の動きも出始めていて良かったなと思います。

オンライン参加を除いてリアルで外部イベントで踊るのって2020年1月以来なんですよ。もう本当に久しぶり!!

やや準備期間が短くて焦っているけれど、踊れる機会がいただけるのは本当に有難いです。
頑張ります!!

そして、フィナーレ!

写真で振り返る発表会、いよいよフィナーレとなりました!

フィナーレ 

発表会最後は、出演者一人一人が生演奏で登場して会場のお客さまにご挨拶します。
舞台に上がった順番にご紹介していきますね♪

ゲストのお二人に、大きな拍手!!
集合写真♪

発表会演目を一つ一つ写真と共に振り返っていきました。


毎年のことだけど、いつも「この年が一番最高!」な気持ちで準備と練習に励んでます。
それを15年間繰り返してこられたのも、一緒に踊ってくれる生徒さんたち、楽器奏者さんたち、応援してくださる皆さんのおかげです。本当に、本当に有難うございます。

今、来年に向けての構想も少しずつ練り始めてます。
次回の発表会の頃は、コロナ禍から脱しているかな…。

たとえそうでなくても、最高の発表会目指して頑張ります!

最後に、発表会写真を撮影してくださったフォトグラファーの田村倫子さんをご紹介。

右側の彼女です♡

倫子さんは数年前、私の教室にいた元生徒さん。
フォトグラファーとしてのキャリアを歩み始めたと聞き、実際舞台に立ったことのある彼女ならダンサーの気持ちに寄り添った写真を撮ってもらえるのではないか、と思ってお願いしました。

私の読みが正しかったことは、一連の記事を飾った写真を観ておわかりいただけることでしょう。
倫子さん、ありがとうございました!


(彼女の得意分野はポートレート撮影です。お願いしたい方は、インスタ経由で問い合わせしてみてくださいね。)

さて、これで発表会報告は終わりです。最後までお読みくださって有難うございました。
ブログ内容はまた通常モードに戻りますが、どうぞ末永くStudio Yasminを応援してくださいませ!

先生が踊った憧れの曲

発表会を写真で振り返り、とうとう第2部最後の演目になりました。

Uzundere (アゼルバイジャン舞踊)

この曲は広くコーカサスで踊られていて、私は、私の先生Anahidが踊ったことからこの曲の存在を知りました。オリエンタルダンサーとしての先生とはまた違う、静謐で高貴な踊り。先生のルーツ(コーカサス)に強く惹かれるきっかけとなりました。

Uzundereは谷の名前で、その場所は現在はアゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ州です。
私は日本で出会ったアゼルバイジャン舞踊の先生からこの踊りを教わりました。先生もこの踊りをとても大切にされていました。

そんな特別な曲なので、やはり録音音源ではなく生演奏で踊りたい。
発表会でいつもお世話になっているウード奏者の矢島夕佳里さんに、この曲を演奏してもらえないでしょうか、とお願いしたところ、リサーチにリサーチを重ねて譜面を一から起こしてくださったのです。
しかも、私のために旋回舞踊の部分まで付け加えて!

演目の合間、Uzundereの歴史的背景、譜面が出来上がるまでの経緯などお話していただきました。
踊っているうちに、感謝の気持ちがこみあげてきました。

踊れば踊るほどもっと追及したくなるUzundere。
私の中の理想である先生の踊りにちょっとでも近づけるよう、また練習続けたいと思います。

ペルシャ古典音楽の煌めき

発表会を写真で振り返ります。今回は民族楽器奏者のお二人による珠玉の演奏です。

Chaharmezab Abuata (ペルシャ古典曲)

今回初めて発表会にゲストでお招きしたアクバルさんはイランの太鼓トンバクの奏者さんです。普段ペルシャ古典音楽でライブ活動されているということだったので、1曲発表会のためにペルシャ古典曲の演奏をお願いしました。

私も初めて耳にする旋律。イランの長い歴史の中で育まれ、伝えられてきた音って素晴らしいなと思いました。

トンバクを初めて見るお客さまのために、丁寧な解説もしてくださいました。

主旋律を奏でる夕佳里さんの楽器は、ウード。ウードといえばアラブ音楽界の代表的な楽器だけれども、ウードのルーツはメソポタミアで、その後ササン朝ペルシャに伝わってバルバットと呼ばれる楽器へと発展し(このバルバットが日本に伝わり、琵琶になりました。)、イスラムの普及と共にアラビアに伝わってウードと呼ばれるようになったそうです。

ウードの文化圏はとても広いんですね。それぞれの地域色や、演奏方法の違いなどあると思うのですが、研究熱心で自分の音にしてしまう夕佳里さん、凄いなと改めて思いました。

サヤト・ノヴァの庭で

発表会を写真で振り返り、今回から民族楽器奏者さんの生演奏による第2部に入ります。

Kani Vur Jan Im (Since I am alive) (Yasmin 振付)

この曲は、18世紀のアルメニア吟遊詩人サヤト・ノヴァの作品です。
私は、サヤト・ノヴァの生涯を描いた「ざくろの色」という映画がとても好きで、ウード奏者の矢島夕佳里さんの演奏でこの曲の存在を知り、その美しい旋律に心を奪われて、無謀にもこの曲で踊りたいです!と夕佳里さんにラブコールしたのでした。

サヤト・ノヴァと言えば、恋愛詩。その情景を踊りで表現することは、私にはとてもハードルの高いことだったのだけれども、その当時オンラインで習っていたペルシャンダンスでの表現方法を参考になんとか振付を作りました。

サヤト・ノヴァの歌詞からイメージを起こすのに、もう一つ役立ったのが同じアルメニア人のダンサー、Armen Ohanianの手記「The Dancer of Shamahka」でした。

彼女はアルメニアの上流家庭に生まれ、幼少の頃の生活様式がペルシャ風だったのです。(サヤト・ノヴァもサファヴィー朝の支配下にあった地域の生まれです)豪奢なお屋敷、あずまやのある庭園…。多分、宮廷詩人だったサヤト・ノヴァもそんな美しい庭園の中で恋人に歌を捧げていたのではないのかな、と。


夕佳里さんのウード、アクバルさんのトンバク、このお二人の素晴らしい演奏のおかげで、私は私の妄想を形にすることができて嬉しかったです。お二人には感謝の気持ちでいっぱいです。

アル・アンダルースの夢

発表会を写真で振り返るシリーズ、今日は第一部の最後の演目を紹介します。

Semai Taquil (Yasmin 振付)

ベリーダンスには「ムワシャハット」というジャンルがあります。
ムワシャハットはもともとアル・アンダルース(8世紀から15世紀にかけてイベリア半島で栄えたイスラム王国)で盛んだった古典詩の形式を指すのですが、現代になって、その古典詩に曲をつけて踊りにしたものも広く「ムワシャハット」と呼ばれるようになったようです。

古典詩がベースになっているからか、どこか宮廷を思わせる優雅な雰囲気があって私はとても好きです。

アル・アンダルースは歴史は長く、素晴らしい文化を生み出した一方で度重なる政変や戦争で疲弊し、最後はレコンキスタ(キリスト教徒によるイベリア半島の奪還)で幕を閉じます。

往年の栄華をしのぶ建物としてグラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータなどが有名ですね。いつかまた行ってみたいなぁ。

アル・アンダルースの歴史に興味を持たれた方は、物語として一気に読めちゃうこちらの本を紹介します。

「イスラム・スペイン千一夜」 小西章子著 中央公論社

憧れのウンム・クルスーム

発表会を写真で振り返っていきます。

Lissa Fakir (Do you still remember?)  (Yasmin振付)

アラブ音楽界の不世出のスーパースター、ウンム・クルスーム(1898-1975)の名曲です。彼女の曲はベリーダンサーさんにとって憧れでもあり、彼女の曲で踊ることは挑戦でもあるように思います。何故かというと本当に特別な存在だから!

どんなに彼女が凄いのか、最近読んだ本(「変わるエジプト、変わらないエジプト」 師岡カリーマ・エルサムニー著 白水社)にわかりやすいエピソードがありました。


クルスームは生前、カイロで月に一度コンサートを開いていたそうです。彼女の歌声を聴くために、この日はアラブ各国から王侯や富豪たちが、時には飛行機をチャーターしてエジプトに駆け付けたのだとか。

そういえば、昔習っていた先生が、「クルスームの曲は怖くて踊れない」と仰ってました。現地の人が彼女に抱く思いの強さ、深さをよくわかっているからこそ、外国人である自分が踊っていいものかどうかためらってしまう、と。

なので、今に至るまで憧れつつも避けていたのだけれども、そうやって避け続けてたら本当にいつまで経っても踊れないよね、踊らないうちに人生終わっちゃうよね、という至極当たり前のことに気付いてしまいました。

Lissa Fakirを選んだのは、メロディーが好きなのと、歌詞そのものに共感できる部分が多かったから。アラブの恋や愛の歌ってドラマチック過ぎて一生懸命妄想しないと入り込めないなって思うことが多々あるけれど、Lissa Fakirは割と等身大で、過去の恋愛に決然と別れを告げるヒロイン像が気高く潔く、しかも温かみまであって好きなのです。(英訳ですが、歌詞に興味がある方はこちらを読んでみてください。)

私にとっては大冒険!
だけど思い切って冒険して良かった、と思います。遠くから眺めるよりもほんの少し、近しく感じられるようになったから。

女神のリズムでベールの舞

発表会を写真で振り返ります。

Veil Dancer (Yasmin 振付)

この曲は中東音楽ではなく、ジャンル的にはニューエイジに属してます。ニューエイジがトレンドだった頃のアメリカでは、ベリーダンスの歴史を振り返って女神信仰と再び結びつけようとする動きもまた活発でした。(ダンサー名を「アスタルテ」や「イナンナ」など古代女神の名前にしている人もよく見かけたものです。)

この曲を作ったアーティストさんも、その辺りを意識していたのではないかな、と思うのですよね。なぜかと言うと、使われているのが中東・地中海の古代女神信仰と深い結びつきがあると言われているChifte Telliというリズムなので。

今回私は出られなくなった生徒さんの代わりにピンチヒッターで踊りましたが、その出られなくなった彼女も直前まで練習に励んでくれました。

機会があったら、本来の二人の踊りを客席から観てみたいです。きっと、いや絶対美しいはず!